函館建青会

函館山要塞

名称
函館山要塞
発注者
陸軍省
所在地
函館市
建設年
1897年~1899年?

函館山要塞(正式には函館要塞)は明治30年、当時、日本の要港であった函館湾を防御する施設として、陸軍フランス軍事顧問団指導の下で建設された。函館要塞は日露戦争当時、津軽海峡防備のために拡大が計画されたが日本海海戦の勝利で計画が中止された。昭和2年、函館要塞は廃止され、津軽要塞に組み込まれた。函館山は要塞地帯法の公布で基線から10以内、函館山のほぼ全域が軍事施設扱いとなり、市民等の立入りは終戦まで禁止された。そのためもあって函館山の自然は良く保たれ、函館観光の主要スポットとなっている。要塞築城にあたり、当時として最高レベルの土木技術が用いられ、100年を過ぎた現在でもコンクリートの基礎は堅固に現存している。この巨大な土木遺産は一部を除いて立入り禁止となっている。